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TEAMSHACHIとの出会い 8

【愛とツチノコの夜】その四

※実在する団体や個人が出てきますが、会話等は全てフィクションです。

 

瀬戸口氏がプロらしくテキパキと進行を開始した。

「専務、会社の情報とツチノコがなぜ生まれたのかという歴史を説明していただきたいと思います。よろしくお願いしまーす。」

センムがどう話始めようかと口をパクパクしていると、天性の聞き上手である柚姫嬢が口を開いた。

「これ何ですか?」

柚姫嬢がセンムの首にかかった二本の棒に興味を示したのだ。

「ダメなのよー、大黒さん。専務に話してもらうとこだったのにー」

瀬戸口氏がダメ出しをする。

ところがこれがいいきっかけになり、センムはしゃべりだした。

「サンスマイルはおもちゃも作っているんですけど、野球とかサッカーのメガホンも作ってまして…」

センムは首から下げた二本の棒を外すと両手に持って叩いて見せた。

「実はこれ、柚姫さん TEAM SHACHIバージョンを作って持って来たんです」

「ええーっ!!ほんとですかー」

瀬戸口氏が驚きの声を上げ、柚姫嬢はセンムの手から2本の棒(メガホン)を取り上げてしげしげと見始めた。

細い棒にはカラフルなTEAMSHACHIのロゴがちりばめられており、Yuzuki と紫色の文字で名前が入っている。

二本の棒を繋ぐ紐も紫で、柚姫嬢にはこれが自分のためにデザインされたものだという事がすぐに分かった。

センムは「クリアツインメガホン」の説明を始めた。

「携帯性に優れた細身で首からも下げられるヌンチャク型のメガホンで、更に実用新案を取った3層構造で自分で絵柄のカスタムが可能で、サンスマイルのメガホンデザイナーにオリジナルデザインをしてもらったんです」

「コメントで売ってくださいってきてますよ」

瀬戸口氏がタブレットでYouTubeチャットのコメントを拾いながら声を上げた。

「公式グッズみたい」「欲しい」「コラボ期待」「仕事が早い」ルームメイト達は、サンスマイルがツチノコの使用を許諾しただけではなく、更に協力を模索している事を感じ取っていた。

 

メガホンの興奮が落ち着く頃にはセンムもだいぶん雰囲気に馴染んでいた。

瀬戸口氏がセンムに改めて質問を投げた。

「商品の歴史を振り返りながらどうツチノコに到達したかって話をしていただけますか?」

セット脇に先に送っていたサンプルがズラリと並んでいる。

「おしゃべりどうぶつボール」「おふろでどうぶつボール」「ユニコーン」「スペースフープ」

商品が次々と紹介される度に柚姫さんが楽しそうにはしゃぐ。

スペースフープ(直径変化フラフープ)ではパープルトルネードと化して、並んでいるツチノコをなぎ倒しながら実演までしてみせるというプロ根性にセンムは感動を覚えていた。

 

黄色とピンクの長くて奇妙な生物の玩具が紹介された。

「おしゃべりピロピロどうぶつ」である。

瀬戸口氏が弄り回しながら呟いた。

「パッケージにつぶしてみてって書いてありますよ、おもしろいなー」

「押したくなりますね」

柚姫さんが握ると聞き覚えのある奇妙な声を出して長い舌を出した。

センムが愛おしそうにピロピロどうぶつを触りながら語り始めた。

「この子のメカは面白いので、大人にも受けるのではないかとモチーフを探してツチノコに生まれ変わったんです。」

ついにツチノコの誕生に至る流れが語られた。

デザインはインターネットを漁ったり、恐竜のフィギュアを大量に買い込んで皮膚感や色合いを考察した事が明らかにされた。

瀬戸口「お子様向けじゃないですよね。我々大人が夢中になっちゃいましたから!」

柚姫「うちの愛犬も大好きなんですよ!」

「おしゃべりピロピロどうぶつ」はけして成功作ではなかったが、あきらめないでターゲットを変えて商品企画をし直した結果「ツチノコつかまえた!」「宇宙人つかまえた!」という話題商品が生まれたのだ。

 

「新人さんは何者なんですか、新人さんのTwitterに見つかった時もどんどんリプライとかしていただいて、ありがたかったですが」

「昨年3月入社しまして、勉強のためにTwitterをやらせてるんです」

「そんな新入社員が”協賛しますよ”なんてツィートして大丈夫なんですか、専務としては?」

「会社のためになると思う事なら全責任は自分が持つから好きにやれと言ってありますから」

センムは続ける。

「TEAM SHACHIの事は才能あるステキな女性達だという事で会議でも話してあります。社長からも全面的に協力するように言われています」

柚姫さんの顔がほころんだ。

「我々柚姫の部屋もそうですけどTEAMSHACHIさんともコラボできるといいですね。」

瀬戸口氏がコーナーをまとめた。

 

続く

 

次回

謎、また謎!

女王とセンムのプライドがぶつかり合う!

  

※くどいようですが、実在する団体や個人が出てきますが、会話等は全てフィクションです。

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コメント: 4
  • #1

    けんちゃん777 (水曜日, 27 5月 2020 09:17)

    配信の記憶が補完されました。ありがとうございます♪

  • #2

    ばけちゃん (水曜日, 27 5月 2020 09:52)

    パープルトルネードでツチノコが舞ってる
    次次回あたりに例の質問が出てくるのですかね|*´゚Д゚)ドキドキ

  • #3

    むらぞー (水曜日, 27 5月 2020 12:43)

    連日のブログお疲れ様です。
    ブログきっかけで昨日センム登場回見直してたんですが瀬戸口さんの「潰してみて」に指摘するのはやっぱり流石でしたねw

  • #4

    新人 (木曜日, 28 5月 2020 16:05)

    新人も見直しましたが、面白すぎてボリュームがこの3倍くらいになっちゃいました。
    配信の書きお腰みたいになってしまったので、泣く泣くカットしました。