おしゃべりピロピロどうぶつ開発秘話

ブログは難しいです。

新人の非公式サンスマイルトイズ広報室wwwでは新製品、イベント、パブリシティ等の情報が少なく、先輩からHP閲覧頻度を上げるには軽妙洒脱な新人のブログがいいと言われたですが、そんな文章書けません💦

先輩は思ったことを書けばいいと言うくせに、公式である以上最大多数におもしろいと思われる内容でないとダメと言って、既に二つの文章がボツっています。

ブロガーの皆さん、スゴイ。尊敬します。

 公式HPのブログは、Twitterの文字制限では書ききれない、多くの人が興味を持つ内容で、資料として残した方が良いもの等ですかね…

という事で、完全新人視点の商品紹介をしてみたいと思います。

 第一回目は「おしゃべりピロピロどうぶつ」。

BGMは中島みゆきさん「地上の星」、語りは田口トモロヲさんをイメージしてください。

2012年に「おしゃどボ  イヌ、ネコ」という大ヒット商品を作り出し、2013年に出した第二弾（ウサギ、クマ）も絶好調で、センム入江は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

2014年、センム入江の中で更に新しいものを作りたいと野心が燃え盛っていた。

「子供だけでなく、大人にもウケる、もっとすごいギミックを作りたい!!」

 センム入江の新しいアイデアはおしゃどボで好評だった声を出しながら舌を出すトーキングホイッスルシステムの大改良をする事だった。

センム入江は苦労の末に大人にもウケる舌出し機能の強化案を考えた。

トーキングホイッスルの舌は数センチ前方へ出るものだが、センム入江の中ではホイッスル本体と同じくらいの長い舌を出せるメカが出来上がっていた。

長く飛び出す舌は危ないので、ナイロンのテープで代用する事となりました。これは柔らかい素材なので安全ですし、舌のイメージにも合った。

このメカは「ピロピロメカ」と名付けられた。

「大人向けのモチーフはサメとマグロが良い」

センム入江は考えた。（新人：サメもマグロも舌は出さないのに…）

おしゃどボがほとんど顔だけのデザインに対して、ピロピロメカの舌の長さを強調すべく、商品デザインは動物の全身をディフォルメしたものにした。

センム入江はデザイン案を作成し、企画会議に臨みましたが結果は惨敗だった。

おしゃどボは幼児に受けたが、ピロピロメカが本当に大人に受けるのかという社内的な疑念が強く、センム入江も悩んだ末に幼児向けにピロピロメカの商品企画を転換する事で妥協せざるをえなかった。

ピロピロメカを内蔵する幼児向け商品企画として、カエル、アヒル、ブタ等の案が出またが、外観のモチーフはおしゃどボ零号機（イヌ）、と初号機（ネコ）をリスペクトしてイヌとネコになった。（新人：安全策ですね）

センム入江はおしゃどボと差別化を図る新しい試みとして、脱力系のデザインに挑戦した。

そして完成したイヌ、ネコ、商品名は何のひねりもない、直球勝負の「おしゃべりピロピロどうぶつ イヌ、ネコ」と決まった。（新人：おしゃべりどうぶつボールもひねってないですねw）

パッケージにはこだわり、13㎝の舌をトライミーで確認できるように、顔に透明のブリスターフードを付けて、お腹を押すとフードの中を舌が踊り回るというものを考案した。

2015年3月、満を持して「おしゃべりピロピロどうぶつ」は発売となり、おしゃどボを展開した多くの幼児売場に導入された。

ところが！ターゲットはベビーと考えていたが、ベビー売場では期待に届かなかった。

幼児玩具として「おしゃべりどうぶつボール」と並ぶと、価格、可愛さからどうしても負けてしまうのだ。

まさかの自社競合だった。（新人：いや、まさかじゃないでしょ）

 2015年6月、失意の中、おもちゃショーのパブリックデイ（一般者向け）の物販コーナーに立ったセンム入江は思わぬ光景を目にした。

呼び込みに「ピロピロどうぶつ」を使うと、集客がすごいのだ。

特に小学生から大人に、13センチの舌は響いた。

物販は絶好調で、用意していたピロピロどうぶつ2種は早くも完売し、リピートを用意する事態になった。

センム入江の中で火の消えかかっていた開発魂に火が着いた。

「やっぱりターゲットを変えれば行けんじゃね？」

この日から、センム入江の新しい挑戦が始まった。

大人向けのモチーフを探索して商品化を目指した。

「おしゃべりピロピロどうぶつ」のDNAは後の「つちのこつかまえた!!」「宇宙人つかまえた!!」へと受け継がれていくのだ…。

新人：登場人物、商品は実在しますが、内容はほぼ新人の妄想です。そんなに違わないと思うけどwww